スーパーやコンビニの食材コーナーで、残り少ない食品や売り切れ表示を見ると、ホッとして、どこか懐かしい気持ちになる。子どもの頃、お店に並ぶ食べ物は、夕方や閉店時間が近づけば売り切れるのが当たり前だった★今は、売り場に山のように食品が積まれ、こんなに誰が食べるのだろう、と圧倒される。日本の食品廃棄量は、年間2、500万トンを越え、そのうちまだ食べられるもの、いわゆるフードロスは600万トンで、国民一人当たり茶碗1杯分を毎日棄てているという★時には、必要な分以上に何かを手に入れること、消費すること、食べることが健康的な満足感を与えてくれることがある。しかし、我々は「必要な分以上」を拡大することに血道を上げ過ぎたのではないだろうか★「必要な分以上」がたまの幸せを生むか、単なる無駄になるのか。食材コーナーの売り切れ表示が、再び当たり前になる方が個人的には気分がいい。食糧難の苦労を知らない平和ボケ世代の戯言かも。
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