世界経済は、このまま平時に向かっていくのだろうか。米国の中央銀行(FRB)が、11月からテーパリングを開始するらしい。テーパリングとは、金融政策用語で、量的緩和の縮小を指す★日本では、ある意味米国よりもコロナ禍が落ち着いている。しかし、金融緩和をベースとしたアベノミクスが、コロナ禍以前、いつから始まったのか分からない程度に継続しており、もはや平時とはなんぞや、といった感がある★まあ、平時とはなんぞや、という問いは、実は結構深い。平時=昔帰りではないからだ。コロナ禍で、新しいスタンダードが生まれたとすれば、それをこれからの平時と捉えればよい★歴史を紐解けば、新しいスタンダードは、得てして民間から生まれてきた。政策は、民間活力に突き上げられて練られることが少なくない。金融政策には、そういった面が見られにくかったかもしれないが、信用創造機能の担い手は銀行からシフトしつつあり、何かが生まれる予感がする。
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